おやじの館アーカイブス
Vol.4 1998年11月
参加者は、お客さんのK氏、N氏、W氏と私大蔵です。

W氏がギターを持って来店される。

W氏.「どうも今晩は。」

私.「Wさん、最近また例のものに火が付いてしまったんですよね。」

W氏.「ハハハ。もう○○スコープが欲しくて、現用のものなんでとても凄い。」

N氏.「そんな○○スコープ何に使うの。」

W氏.「それは、夜ゲームするときにとても威力発揮するんですね。」

私.「とっても高いんですって。$6000はするんですって。」

N氏.「もー付ける薬は無いねー。」

K氏.「ハハハNさんの口癖が出ましたね。」

私.「今日は『おやじの館』Vol.2の時盛り上がって、やろうという事になっていたヒストリック大会という事で。」「
試奏用に、この3台のアンプを暖めておきました。」「MKに62年TWINに55年のChampの3台です。」

W氏.「今日は、58年を持ってきました。」

私.「しつこいですが、私が欲しかったオールドルックのトップのものですね。」

W氏.「ハハハそうです。」

K氏.「私は、ここで頂いた2本のヒストリックのうちトラがぎっちり詰まっている方を持ってきました。いわゆるピンストライプというやつです。この辺のうねっている所が好きなんです。」「少し重めのです。」

N氏.「ちょっと弾かせて。」手に取る。「うーん、オレには少し重い、年だからちょっとでも軽くないと疲れるから。ガハハハ。オレが、ヒストリックを買った時は左手でひょいと持った時、うーんこれは軽い! と言って選んだんだからガハハハハ。でもこのトップの目、良いなー。」

K氏.「このギター音、相当硬いですよ。」

私.「これだけ詰まっていれば硬いですよ。もちろん良い意味での硬さですよ。」

N氏.「Kさんは確かこれともう一本あったワイドフレイムのやつを買ったんだよね。」

K氏。「今日持ってきた方は、どうしても柾目でうねのあるストライプのものが欲しくて買ったんですよ。」

W氏.「正にそれだったんですね。」

N氏.「私のも出しましょう。2本を持ってきたんですよ。'57と'59どちらも軽いよ。」

K氏.「Nさんのギターは、
どんどん使っているせいもあるんでしょうけどオールドみたいな感じの色ですね。」「まあ一言にチェリーと言っても塗装とか塗料の少しの違いでもかなり感じは変わるし、材自体の色や塗装の吸いも影響するでしょうから'59のチェリーも色々違いがあって面 白い。」

N氏.「そうね。
音も一本一本違うしね。」「それからこの'59のネック、他のに比べると少し細めなんだよほら。」「'57の方は、オールドと同じ様な感じのタッチ。」

K氏.「ほんとだ。少し細いですね。」「'60のスタンダードって感じですね。」「引き込んでるからなおそうなのだろうけど生音大きいですね。」

N氏.「例の通りテールピースはアルミ、駒はブラスに変えてあるよ。」

私.「そうそう、最近のヒストリックのABR-1の駒はブラスに変わったんですよ。」

K氏.「えっ、知らなかった。初めからそうしてくれれば良いのに。」

私.「そうですよね。ギブソンがやってくれないのでうちで部品を用意したのに。まあ、オリジナルに近くなって行くのは嬉しいことですから。」「それから、まもなく部品として純正ブラス駒も入荷します。」

K氏.「テールピースも早くアルミにして欲しいですね。」

私.「それから、部品と言えばコンデンサーだけは50'SのPCBを使ったものは無理ですからできるだけそれに近い音になる様に作らせたコンデンサーがあります。」「これです。」

K氏コンデンサーを手にして「これ足太いですね。この前頂いたSPURAGUのものと同じ位 ですね。」

N氏.「耐圧はどのくらいなの。」

私.「1Kです。」「もちろんギターのトーンコントロール用ですからそんなにある必要無いのですが、やはりそのくらい無いと当時のコンデンサーと同じ感じの音が出ないんですよ。」「もちろん電気的な要素もあるんですが、物理的にマスが大きいとか固めているものが樹脂系だとか。オーディオでも良く経験することなんですけど電気的な要素だけではないですよ。」

K氏.「そうですね。電気的な要素が同じなら、重いと大体太い音になるし、解像度も上がる。ただ度を越すともこもこなる場合もありますけど。」

私.「小さいコンデンサーを色々なもので大きく重くするとそれぞれ音が変わりますから面 白いですよ。固めるものでも変わるし、重さでも変わるし。」「だから、Gibson純正の小さなコンデンサーを大きく、重くしてあげるとかなり良くなりますから。」「話がだいぶアナログで、お宅になってしまいましたね。そろそろギターの話に戻しましょう。」

N氏.「ガハハハ、皆お宅だよ。」

一同笑い。

K氏、N氏のギターを弾きながら「Nさんのピックアップの位置、私のより高いですね。」

私.「レスポール(オールド、ヒストリック)のピックアップの高さはエスカッションと面 一じゃないといけません絶対。」

N氏.「ガハハハハハ、良いんだよオレの爆音仕様なんだから。ガハハハハ。」

私.「アンプが暖まっていますからどうぞ。」

N氏.「嬉しいねー。」「まずオレの'59から。これ中音が強いの。後、粘りがあるね。」BoogieMKにシールドをつないでギターを弾き始める。

K氏.「Nさんのヒストリックの様なうねのかかってない割合ストレートな柾のトップ材のものって比較的そういう傾向の音、粘りのある音がするような気がするんですが。もちろんバックマホも重要ですが。」

私.「やはりNさんの音だ。」

N氏.「ピックアップは、本当はKさんぐらいの高さの方がサスティーンが長いし、エコー感も出るんだけど、何と言ってもオレの場合は爆音仕様だから、ガハハハハハ。」

N氏'57のヒストリックに持ち変えて「こっちの方はかなり音が違うから面白いよね。」

W氏.「私が購入した時は、ここに在った中で一番元気に鳴るやつを選んだんですよ。それぞれ色々な鳴りっぷりがありますから。」

私.「Wさんの'58はアタックが強くて立ち上がりも良くて、コードとか弾くとがんがんと鳴る感じですね。」「音的にも欲しかったですが。」「しつこいですね。」

W氏.「ハハハハ。」

N氏.「ほんと一本一本違うね。それぞれ良いし使い方に合わせて選べるよね。」「ところでさっきの話なんだけど、トップとバックどっちが音に影響が大きいかね。まあその組み合わせと言うことなんだろうけど。」

私.「私は、バック7割と思っているんですよ。柔らかくて重いというような材ですとどうやっても良い音はしそうもありませんから。」


N氏.「まあ、ヒストリックとか他の良いギターも後は自分に合ったセッテイングをしてよく弾く事が良い鳴りに繋がるね。」「弾かないと音、死んじゃう。アコギに限ったことじゃないからね。最近この'59もほんと良く鳴るようになったよ。」

K氏.「確かに弾かないと死んでしまいますね。」

N氏.「新品で買ったものは段々鳴る様になっていくのがよく分かるよ。」「スピーカーも球もエージングが必要なように新しいものはよく弾かないとね。」

K氏.「そう、新しいものはギターもオーディオもある時からぱっと音が変わる。鳴りっぷりが変わる。」

私.「スピーカーと言えば20年も前の話になるんですけど、JBLの075をやっとお金を作って買ったんですが。」

K氏.「075は強烈ですからね。」

私.「そう、いきなり繋いだら耳をつん裂く様な音で鳴らし込みに苦労しましたよ。」「うるさいので毛布にくるんで、押し入れに放り込んでFMを流し放なしにしてみたりして。」

K氏.「ケーブルから何からかなりみんな懲りましたものね。」

私.「ケーブルは、高いものは以外と音楽していなかったり、つまらない音の物が多くて結構勉強代払わされましたね。」「ケーブルは、秋葉で売っている安い平線が何に使っても一番だと結論を得ましたが。」

K氏.「確かに平線は中々良いですね。」
                       

                     この後オーディオの話から始まって話がどんどん脱線してしまい約1時間。
                                     
                                     ー中略ー
私.「せっかく暖めてあるのでTWINアンプでも試奏しましょう。こいつやたら音が太いし、音に立体感があるし良いですよ。」

早速弾き出すみN氏。「うーんこれは太い」

私.「場所が取れなくて床にベタ置きなもので、少し低音が大きくなっちゃってますけど。」

K氏.「これ良い。これ良いアンプだなー。」「だけどこの音の大きさじゃ家では使えないなー。」

私.「そこが問題なんですが、やはり欲しいですよ個人的にこのアンプ。」「欲しい。」

N氏.「ガハハハハ、付ける薬はないねー。」

私.「この頃のミドルのないコントロールが好きなんです。」

K氏.「ミドルコントロールが無いからという事ではなく、このタイプのものって音が厚いですよね。」

私.「そうなんです。好きなんですこれ。」 「回路的には、ミドルの在るものとそんなに変わらないのですが音はかなり違う。」この後、Champの全開サウンドで弾き出すN氏.「くさい音がたまらないね。」

私. 「私、50'Sのチャンプの全開サウンド大好きなんですよ。」「この歪みたまらんでしょう。」

N氏.「誰でもエルモア ジェイムス。ガハハハハハハ。」

K氏.「私、箱の小ささから来るんでしょうけどポコっとしたところがある音が苦手なんです。」「プリンストンサイズが好きでね。」

私.「これはこれで私は大好きですね。」

W氏.「家ではチャンプで限界ですね。」「これかなりの音量ですね。」「ところで例の00スコープなんですけどね。」と、ここから話が大幅に脱線してしまったのでこの辺で終わりにします。

1998年11月