おやじの館アーカイブス
Vol.9 1999年9月
参加者は、お客さんのK氏、N氏、と私大蔵です。

N氏.「ガハハハハ。毎度どうも。」とN氏来店される。

K氏.「どうも。」

N氏.「いやー良い物件がいっぱいあるよ。」と私に新聞の切り抜きを見せてくれる。

私.「本当に安いですね。」

K氏.「いきなり何の話ですか?」

私.「夏休み後に、絶対海辺に住みたい!!病が再発しているので、安くて良い物件を探しているんです。」

K氏「また、ばかな事を...仕事はどうするんですか。」

私.「ずーッと、夏休み!!」

K氏「真面目に聞いたのがばかでしたね。」

私.「本気なんですが。」
K氏.「・・・・・・・・」

N氏.「ガハハハハハ。」

K氏60年製のLes Paul STDを弾き出す。

N氏.「おっ、早速弾き始めたね。」

K氏.「やはり良い。この、グとゴの間のようなグオン、グオンという感じがたまらない。」

私.「このアッタク感といい、パワー感といい、やはり本物だけのものですね。」

K氏.「こうして弾いてみると凄さがわかりますね。オールドギターの。」

N氏.「材のシーズニングから始まって、全てが違うんだろうね。物を作る姿勢が違っていたんだと思うよ。 今のギターもよいものが沢山あるけれど、こういった感じはだせないからね。とにかく音がリニア。ヘマするとみんな出ちゃう。 逆にプレイヤーの思うままの音が出せる。反応の悪いギターは使えないからね。」

K氏.「そう。リニアでないギターをプレイすると、ワンテンポ遅れて音が出て来るような感覚があって実にプレイしにくいし、弾いていて快感がない。 作りに関して言えば、Nさんが言うように姿勢というか、メンタルが違っという感じはしますね。それから、オールドは音だけでなく、触った瞬間のタッチが全然違う。 良い道具って、刃物であれ、工具であれみんなそうですよね。」

K氏.「弾いていて気持ちよいね。」と言いながら60年代のSTDを弾きまくる。

私.「何時も、Histericはかなりオールドに近いといってきましたが、どのぐらいオールドに近いか比較してみましょう’99モデルのAGEDと’59で。」

N氏が、’99のHistericの一本を弾き始める。「オレこれ結構気に入ってるんだよ。」「LesPaul に限らないんだけれど、上から下までまったく弱点なくなるギターって意外に少ないんだよ。 これってそういうところがなくてよいんだ。」

K氏.「新品で、ストックのままですからかなり良いですね。」次にAGEDを弾くN氏。

K氏.「始めAGEDを見た時、新しいギターを古く見せてどうするんだと思ったんですが、音は明らかにノーマルより鳴るものが多いようで少し納得したんですけど。」「大体オールドってAGED より綺麗なのが多いですしね。」

N氏.「だけどオールドは高い。ガハハハハ。」

K氏「音で言うとAGEDは、少々弾き込んだギターのようなオープンな感じがでています。」「どうしてなんでしょうか?通 常のHistericとは違う。」「固体差の範囲では説明できないよう気がします。」

私.「色々考えてみたのですが。メーカーにも聞いてもはっきりした答えがないんです。」

K氏.「まあ、AGEDは、なかなか良く鳴りますが、オールドのサウンドのあの感覚まではとても行かないし、オールドP.A.Fあのグン、グンという音はしませんね。」

N氏「それは無理だよ。」

K氏ご自分のギターを弾き始める。

K氏.「これ、例のチューンナップをして REAL50’sを付けてあるんですよ。」 「この、
アタックが、グオンと来る感じとかリバーブ感、ハイのヌケなどは、現状では、P.A.F.に一番近いですよ。」

私.「似てますね。」

N氏.「そうだよね。」

K氏.「本当にリアルなピックアップが出来たなあと思います。」

私.「何と言ってもHisteric はとても良いですから少し手を加えれば、かなりオールドに近くなりますからね。」

K氏.「開発に関係したから言う訳ではありませんがこれだけP.A.F.に近いサウンドのピックアップは知っている限り無いですね。」

私.「有り難うございます。」 「手前味噌になるので嫌なのですが、買って頂いている方は、
実際にオールドを持っている方が多いですし、良く似ている。REAL50’以外ではこういうサウンドは無いねと言って頂いています。」

K氏.「そんなに、遠虜がちに言う必要はないですよ。」「全然似てなくて、サウンドそのもののクオリテイーもいまひとつなのに大仰な事言っているものも在るんですから。」

私.「作るのがたいへんで。」「結構手間かかりますから。」

K氏.「そうでしょうね。」

私.「結構注残ためてしまっていて。」

N氏.「Kさんのギターも弾かせて。」と言ってKさんのギターを弾き始める。「鳴るね。」「だけど、オールドに比べて言うとやはりオールドが良くなってしまうね。」 「さっきも言ったけど上から下まで全く同じ様に鳴るギターてのはなかなか無いんだよ。」

私.「たしかにそうですね」「そこいくとオールドSTDは上から下まで何処も全く穴が無い。 」「ありとあらゆるポジションで同じ様に良く鳴る。」「これを超えるものは無いでしょう。」

N氏.「オールドのSTDは、正にスタンダードなんだよ。」

N氏.「最近また一本Histericを買ってしまったんだけど、それぞれに良いところがあって、また、
欠点もあって弾いていて混乱してきたね。」 「ギターって音だけの為でなくプレイしやすい様にも設計されているから、それに起因するだろうけど倍音の出方の悪いポジションが在るんだよ。」

K氏.「それは、全ての楽器についていえることですね。」「特にギターの場合、ハイポジションの弦のエネルギーをいかにボデイに伝えるかが難しい。」

私.「そうですね。」私も60STDを弾く。「グアン、グアン音がたまらない。」「ハイポジでも、ローでも、全く同じ様に鳴るしエネルギーが出ている。」「それに、この立ち上がりの良さはたまらない。」

K氏.「後、パッと音をとめた時の音の余韻は、グランドピアノの様。」「私の、REAL50’S付のHistericもこういう感じが在ると思っているんだけれどこれは(60STD)音切れないねー、音がのびるねー。」

N氏今度はAGED持ち変えて「これも良い。ガハハハハ。だけ60STDと比べてしまうと色気がやはり足らないね。」

私.「Kさんのギターも弾かせて。」と弾く私。「やはりこの音オールドに似てる。」

K氏.「似てるでしょう。」今度はK氏が再び60年製STDを弾き始める。

K氏.「オールドギターってみんなそうなんだけどパッと持った時フィット感が凄いし、それからこれは60年代でネックが薄めなのに凄い剛製感がある。」

私.「バイトのMくんも弾いて『こんなに凄いとは思わなかった。』と言って弾き倒していましたよ。」「それに、弾くお客さん、弾くお客さん皆さん『欲しい』と。」

N氏.「そりゃそうでしょう。」また弾き始めるとみんな無口になってしまって。

私.「STDは弾くとみんな無言になってしまいますね。」

N氏. 「ガハハハハ、話すの忘れる程良いのですよ。」

K氏.「うーん。本物はやはりすごいですね。の一言につきますね。」


N氏.「でもとても高い。ガハハハハ。」

私.「これ以上の物は無いでしょう。」「世界の名器ですし、文化財だと思います。」

K氏.「正にそうですね。」 「ところで、'59の入荷予定は、あるんですか。」

私.「一本凄く程度の良いものをアメリカと交渉中です。」

k氏.「6万ドル位の事を言っていますか。」

私.「そこまでは行きませんが交渉してます。」

これから叉延々とHistoricとSTDで盛り上がったのですがで今回はこれで終わらせて頂きます。有難うございました。

1999年9月