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K氏と私が話している所へN氏が来店されて「やーどうも遅くなりました。」
N氏.「どうも。」
私.「TIさんも仕事で8時過ぎるそうです。」
N氏.「Kさんさっそくスタンダード弾いているね。」
私.「つい最近、Kさんが軽い入院をした時お見舞に行ったんですが、事前にKさんが『お見舞いなんて来なくていいです。
荷物になるから見舞い品なんか要りません。』などと言われていたので、荷物にならない見舞い品を持って見舞いに行ったんですよ。」
N氏.「何持って行ったの。」
私.「Kさんの入院に合わせた訳では無いのですが、この'59スタンダードの入荷がたまたまその時に重なったので、これを見せびらかしに持って行ったんです。」
N氏.「病院に持っていったの。」
私.「ただ、水曜日に退院されると聞いていたので、間に合うかどうかと心配していたんです。週末に成田に着いたので通
関が月曜日になってしまい手許に着いたのが火曜日で、大急ぎで梱包から出してチェックしてからお見舞いに行ったんです。」「Kさんたら、可笑しかつたですよ。」
たぬき女史.「病室をたずねて、『Kさんこれこれ』と言って大蔵さんが'59を見せたとたんKさんが、『本物だー。』と言って奪い取りいきなり病室から廊下に出て弾き始めたんです。」
「『一週間もギターに触れていなかったんで、禁断 症状が・・・。」とか「ウンウン、これがスタンダードなのだよ。』とか言いながら弾かれて・・」
私.「生音が、結構大きいですから廊下に響いていましたね。看護婦さんが、驚いていました。」「さらに、ロビーに行って30分程弾いていましたね。」
N氏「本当にKさんはギター好きなんだね。」
私.「その後、荷物になるでしょうから持って帰りますのでと言うと『これなら置いていって良いです。』と言われたのですが、もちろん持ち帰りました。」
N氏.「ガハハハハハ、たち悪いな−。」
そこへTI氏が来店され「仕事で遅くなってしまって。」N氏、K氏「こんばんは。」
TI氏.「初めまして。おやじの館でいつも拝見させて頂いています。」
N氏.「大変よ、おやじの話に付き合っているとガハハハハハハ。」
私.「今日は、'59のBurstと'59Historicの比較会という事で。」
K氏.「手に取った時、持った瞬間から、何でこんなにしっくりと馴染むんでしょうね。」
「レス・ポールに限った事では無いですが、オールドはどうしてみんなこうなんですかね。」
'99からHistoricは、かなりオリジナルに近い形状に成ったしバックマホもオールドっぽい材になって、鳴りもかなりオープンな感じですね。更にAGEDとなると、そこそこ弾き込んだ様な鳴り方もしますが、オールドとはやはり次元も格も違いますからね。」
N氏.「そうね。よくKen Guitarsで言っているけどさ、まったく別のものだからね。オールドと今の物はさー。」
「もちろんHistoricは、凄く良いギターだし、今の新しいギターの中で選ぶとするとオレはトップクラスだと思うよ。」
私.「今あるHistoricで、音で行ったらこれが最高ですよ。」とストックの中からお渡しするとさっそく弾き始めて永山氏.「これは良い!!。」
K氏.「私にも弾かせて下さい。」と言って弾き始められる。「これは鳴りますね、素質が良いのでしょう。『当り』という奴ですね。」「かなり良い。でも本物に到底かなわない。」
N氏.「ガハハハハハ、そりゃそうさ。値段もそうだけどね。ガハハハハ。」
K氏がN氏の弾きかたを真似して弾きはじめる。
N氏.「だから止めてって、オレの真似してどーするんだって言うの。」「最近ライブ
ハウス行くとみんなで真似するんだよ。」
K氏再びオリジナルのバーストを弾き始める。色々なスタイルを弾いている内にどんどん寡黙になって、また更に弾き続けて。
N氏.「Kさんに、ギターとアンプ占領されてしまったな。」
K氏.「いやあ、これは鳴りの良いエイジドだ、と言う事にしてお幾らですか。」
N氏.「ガハハハハハ。それは良い。」
私.「勘弁して下さい!!。インボイス見せたじゃないですか。原価で$00000なんですから。」
K氏.「知らない!!。」
N氏.「ガハハハハハハ。」
K氏.「お土産で持って帰りますか。」K氏59バーストを弾き続けながら「同じフレーズを
弾いても空気の揺れが違う。ほら、テーブルが 音で振動しているけどHistoricと同じセッティン
グなのにこれの方が強く共振している。」
N氏.「本当に凄いよね。この気持ちの良いリバーブ感なんか、これじゃ無ければ出ないものだよね。」
私.「Kさんがよく言うように、ピアノの様な余韻がありますよね。」「オールドギターは、みんなそうなんですが空気感が違う。」
K氏.「オールドは、素晴らしい。」
私.「バーストが良いのは絶対そうなんですが、今日は、比較会と言う事なのでルックスについても比べてみましょう。」
K氏.「Historicは、99になってフルチェンジしてボディシェイプもネックのジョイント位
置もオリジナルと近くなったし、後はトップのアーチですね、ルックス的に。
」「それと、早くアルミのテールピースにして欲しい。」
私.「トップのアーチについて言えば、歴代Historicのどれをとってもいま一つですね。」
N氏.「オレは、音が良くて使えれば何でも良い。ガハハハハハ。」「後見た目が、綺麗だともっと良い。ガハハハハハ。」
私.「それまでのHistoricは、パッと持ってストラップで吊った時けっこう気になったのは、バインディングの厚さでしたが、これもオリジナルの様になったのは嬉しい。」
「ただ、あくまで復刻版ですから、細かい事を気にしても仕方が無いとも思うのですが。」「永山さんの言うように、音がそれなりに良ければと。」
K氏.「でもどうせなら、より良く似ていた方が良いでしょう。」
私.「Les Paulにしても、Stratにしてもオールドの造型と言うかラインは、とても優雅でいて大胆な感じでしょ。」
「触り心地なんかたまらないものがる。正に手に馴染む感じで。」「私には、到底まったく同じ物を作る事は不可能だと思えますね。」
「実際オールドと同じ、あるいはそれを超えるギターに会った事などないですしね。」
K氏.「そうですね。」「新しいギターには、新しい物の魅力はありますが、オールドの様な凄さは求め得ない。」「まあ、比較するべきものでは無いんでしょうね。」「別
次元のものですか。」
N氏.「まあ、ストラトでもレス・ポールでもこれだけ盛り上がれるのは、凄いよね。」「いつも思うけどさ先人は凄いよね。」「あるから普通
だと考えてしまうけど最初に考え出す事は凄い事だよね。」
K氏.「正にそうですね。」
N氏'59のBurstを弾きながら「うーん良い。使える!!。ガハハハハハ本物だ。ただ高いガハハハハ
ハ。」
K氏.「良いですね。」「この一言に尽きてしまうのが困る。」
私.「でも、それ以外に何もないですから、付け入る所が無い。 」「パーフェクトですもの。」
K氏.「そうですね、出音のエネルギーも上から下までまったく変わりませんし、この弾き易さですからね。」
私.「レコードで聴いた音のイメージのままの音が簡単に出る。」
K氏.「とても楽に、思ったとおりのプレイが出来て、思った様なサウンドが出るからとても上手くなった気がしますよね。
」
私.「良いギターは、弾き易いですしレスポンスも良いしリバーブ感も適度にあり、サスティーンもあり、等々とあらゆる要素が絶妙にバランスしていますから弾いていて気持ちがとても良い。」
「だから、プレイにもより余裕が出ますから 実際上手く弾けるのだと思いますよ。」
K氏.「ギターが助けてくれる。」
私.「もし、同じ動力性能のレーシングカーが2台有ったとして、片方はとてもコントロールが楽な車で、もう片方は挙動が荒い車の場合、同じドライバーが運転してタイムが速いのはコントロールが楽な車ですからね。」「いま一つのギターで、さらにセッティングが出来ていないギターに、どうして?と思う程太い弦を張って、ひどい音を出している人を見る機会がありますが理解しかねますね。」
K氏.「音のテンション感じゃなくて、弾いた時にテンションの高いギターが良いと思っているんじゃないですか。」「大体、テンションがやたらに高いギターは駄
目でしょう。」 「鳴りの良いギターは、音のテンションは高くても、弾き心地はむしろテンションが軽いというか、楽なものですからね。」
私.「そうですね。」「テンションが高いという事は、それだけ弦を振動させるにより強い力が必要という事ですし、ギターは、それに負けないさらなる剛性を必要とするという事ですから。」「良いギターは、プレイが楽だからなおテンションも軽く感じられるでしょうしね。」
K氏.「良い道具って、どれも手に馴染んで実に使い易い。 ギターも道具ですからね。」
「それはともかくと、このバーストお土産で頂けるんですよね。」
私. 「・・・・・・・・・・・・。」
N氏バーストを弾きながら「これこの音が良い−。」 ギュィ−「ガハハハハハ。」
これからまた、延々、ああだこうだと盛り上がったのですが、この辺で終わらせていただきます。延々とおやじの話しを聞かされたTI氏ご苦労さまでした。
2000年9月
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