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K氏来店される。K氏.「暑いー。もー駄
目ですよ、この暑さはいけません。」
そこへK商会のS氏が来店され。「どうも。」
私.「いつもお世話様です。」
そしてN氏も来店される。N氏.「Sさんお久し ぶりです。弦の件ではお世話になりました。」
S氏.「いえいえとんでもない。」
N氏.「あれから調子良くて、ずーっとアー二ーボ ールを使っていますよ。」
S氏.「それは良かったです。」「足の方はもう良いのですか。」
N氏.「治りました。もーおやじの館を見た人全員に足の事を聞かれるんだ。ガハハハハハ。」
私.「私も初めてお会いするお客さんに『Nさん怪我されたんですよね。』と言われました。」
N氏.「もう治りましたので。」
K氏「良かったですね。ところで、大蔵さんが何時も話しているけどSさんの御尽力がなければ、Angelのオリジナルギターは実現出来なかったそうですね。」
私.「そうです。どうしてもオリジナルのギターを作って商品として売り出したいと1993年頃に思ったのですが、そのギターを量
産したくても私は何の手立 ても持っていなくて困っていました。」「そこで、開店当時からとてもお世話になっていたM社のS部長とK商会S部長と同席する機会があった時にご相談したのですよ。」
S氏.「大蔵さんが、あまり熱心に作りたいと言うものですから私の所でやりましょうと。」
N氏.「社長(私の事)やりたいとなったら出来るまで『どうしてもやる−。』とうるさいからな。」「ガハハハハハハ。」
私.「S部長にこういう小型のギターを作りたいとお願いしましたら工場から何から全て面
倒を見て頂きまして。その後、シリーズとしてAngel 3/4、Super Angel 3/4、Angel
5、Angel 7、Angel 5Tと5種のモ デルを出す事ができました。」「それぞれ、色々なお客さんに支持して頂きました。」
N氏.「オレはAngel 7の黒を買ったよ。Angel 7は、ボディの正面は小さいけれど胴が深いから独特の音がするんだよ。」「臭いブルースとかやると良い。
家でよく弾いているよ。サイズからしたらとても大きい音がするしね。」
K氏.「大蔵さんは、やはり戦前のギブソンの小型ギターを意識して作られたんでしょ。」
私.「そうですね。ギブソンに限った訳では無いのですが、 アメリカ製の小型アコースティックギターのサウンドを気軽に楽しめるものをと考えたんです。マーチンの5-18とかも意識して。それから93年当時は、国内も海外もボディがしっかりある本格的な小型ギターはほとんどありませんでしたし、
オールドギターを使用している方にもご納得していただけるものを目指しました。また、実際そういうお客様に多数ご購入していただけました。」「長く愛用して頂いている方が多いのでとても嬉しいですね。」
K氏.「確かにAngel 7を見てもこの価格とは思えない良い造りだし、サイズも手頃で、なによりこういう音のするギターは他にないですからね。」
「鳴りも国産のアコギっぽくない。アメリカのギターの様なパー ッと鳴る開放感がありますよ。こういう感じは国産には少ない。」
私.「実際に、海外の方にとても良いと言っていただいて購入していただいた事も何度かありましたし嬉しかったですね。」
K氏.「Angel 5Tに関しては、私が絶対に良いからと
大蔵さんに薦めてAngel 5にトラビーズテールピースを搭載してできたモデルなんですよ。」
私.「色々なモデルのアイディアはあるのですが、商品化するとなると色々と問題がありますから中々むずかしい面
があります。」
K氏.「ロットの数とかですか。」
私.「それもありますね。」「実はずーっとやりたいものがあるのですが、価格面
も含めてむずかしいものがありまして。」
K氏.「ところでAngelシリーズは全部でどの位売れたのですか。」
S氏.「生産した数はシリーズ全部で1000本を超えています。」
N氏.「けっこう売れているんだね。」
K氏.「Angelが出て以来、色々なメーカーから同じようなルックスのギターが沢山出ましたね。まあそれだけコンセプトが良かったという事なんでしょうね。
ただ何か悔しい気がしますね。まあAngelは愛せるギターですけどね。」
私.「ありがとうございます。」 「ただAngelはAngelですから。それにAngelの音のファンの方は確実にいらっしゃいますし。」
K氏.「今日は、Sさんがいらっしゃるのでグレコについてお聞きしたいことがあるのですがよろしいですか
。」 「常々思っているんですがブギーやブローラーの再生産はやらないんですか。私は、価格と品質さえ良け
れば絶対売れると思うのですが。」
S氏.「熱心なファンの方がいらっしゃって、図面まで送ってきてくださる方もいるんですよ。」
K氏.「色々難しい事もあるとは思いますが、是非とも再生産をして欲しいですね。」
N氏.「昔の国産ギターは、ピックアップとかあんまり良くなかったけれどネックとか確りしていたよね。
」「オレがベースをやる時使っているこの国産のベース、25年も前に買ったやつだけど今だに元気だよ。」
K氏.「これボディはラワン材でしょ。時代を感じますね。でもネックは凄く確りしている。」
N氏.「当時は凄く高かったんだから、確か8万円
位したんだから当時。」「大体ネックが、ネックになっちゃ使えない。ガハハハハハハ。」
私.「おやじギャグ。」
K氏.「この頃のコピーモデルって、ハードウェアとか全てのサイズが微妙に違うんですよね。」
「この少し後から各社が、競ってオリジナルにより近いものを目指して作り始めて、カタログとか集めて比べたものです。」「それは別
としてこのネック良いですね。」
N氏.「ただ、この頃の国産のピックアップって音がどうにもしょぼいので、最近U.S.A製のものに変えて使っているんだよ。」
K氏.「確かに国産のピックアップって今一つのものが多いですね特にこの頃は。」
私.「そうですね。ただあの頃はアフターのパーツとしてピックアップとか売っていなかったし、
70年代後半にディマジオが登場したんですが当時は高くて。」
S氏.「ところでネックの事ですが、今でしたらどこのブランドのネックが良いと思われますか。」
K氏.「アイバニーズは良いと思いますよ。ああそれから最近買ったヤマハの6弦ベースのネックはめちゃくちゃ良かったですよ。」
私.「私も見ましたが、あれは凄い作りですね。」
S氏.「それはいくら位のものなんですか。」
K氏.「38万定価のものです。」
私.「S常務がいらっしゃるからという訳ではないですが、スティングレイも良いでしょう。」
K氏.「私、1本ここで買いました。あれも良かったですね。凄く力があるネックですね。」
私.「スティングレイのEXも良かったでしょう。」
K氏.「確かにあの時、USAと比較したんですが遜色のないものでしたね。あれはどこで作っているんですか。」
S氏.「あれはミントコレクションとかを立ち上げた人間が担当しているんですよ。」「もっと言えばバレーアーツとか。」
K氏.「朝日木工ですね。」
S氏.「そうですね。」
K氏.「朝日木工は上手いですよね。」「バレーア ーツも良かったですものね。」
N氏.「オレのこの古いベースのネックはどこで作ったんだろうね。」
S氏.「たぶん、当時だとカワイだと思います。」
K氏.「Sさん、あの頃のモデルを復刻しましょう。 広告も当時の雰囲気で。あの頃は、情熱が、カタログにまで溢れていたんですから。」「何か今のギターは、愛情というか情熱が感じられないものが多いですね。」
S氏.「日本製のギターは、製品のクォリティーが、高いという評価は海外でもあります。」
K氏.「そうですよ。だからこそグレコのオリジナルモデルを復活させて欲しいんですよ。あれこそが、ジャパニーズエレクトリックギターなんですから。」
S氏.「もし作るとしてブローラーの場合トレモロはどうしたら良いと思います。」
K氏.「復刻判ならTSビブラートなんですが・・・ ウイルキンソンも面白いし、うーん難しいなー。音的にはバーブリッジなんか良いかなー、も−本当に悩んでしまいます。うーん。本当に悩めますね。」
私.「後、21世紀のニューモデルをぜひ作って下さい。オリジナルモデルを。」
K氏.「ぜひ作って下さい。」
この後もああだこうだと盛り上がったのでここで終わらせて頂きます。
ゲストをお願い致しましたS氏、ありがとうございました。すっかり聞き役にさせてしまいすいませんでした。
2001年9月
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