Vintage Guitar Room
Vol.5
1956
Les Paul Jr.
TV Yellow

Les Paul Jr.TV Yellow 1956年製

ギブソン初のソリッドギターとして、1952年に誕生したレス・ポールスタンダードの廉価版として1954に登場したのがレス・ポールジュニアです。メイプルのアーチトップを取りワンピースのマホガニーボディ[2ピースのものも在ります。(70年代の様に横にでは無く縦で、フェンダーの様に)]フラットトップのギターとして登場しました。ネックジョイントもスタンダードのものとは異なり、写 真のようにボディ側に出っ張りのあるものです。これは、コスト面と強度の両方の理由によるものだと思われます。チューナーは、クルーソンの3連(3オン、プレート)のものです。

サウンドは、メイプルのダンプが無い事とP-90とが相まってとても太い音を出します。リバーブ感はスタンダードに比べると少なく、鳴りっぷりも少々荒っぽいのですが、そんなことを気にさせないワイルドな音がたまらない魅力です。また、ネックの形状やタッチはとても良く、オールドギター全般 に言える事ですが剛性感の高い感じを受けるものでとてもプレイアビリティー の高いものです。
それから、良くバーブリッジはオクターブが合わないと言われますが、50年代のもので、時間は掛かりますが合わなくて困ったという事はありません。もし、どうしても合わない場合は別 に問題な箇所があると考えた方が良いでしょう。





クルーソンのスリーオンプレートのチューナーはシングルラインでKluson Deluxe
文字入りです。'56年 までのペグは材質の関係からほとんど黄ばみません。
(60年代のダブルラインのものは状況によってはかな りきばみますが。) また形状も
CF-100Eのとページで書いた様 に後のものより若干厚みのある物です。

それから、カラーTVイエローは、前年までのサンバースト(マホガニーですので、真ん中をイエロー系の色に塗装してからバーストに吹いたもの。) にこの年から追加されたものです。色合いは、'58年辺りからのものよりイエローが弱く、どちらかと言うとフェンダーのタンに近い色調です。ただ、フェンダーのタンの様な塗りつぶしでは無く、シースルー系のもので、テレキャスターの塗装にも似ている雰囲気です。ジュニア、スペシャルは、想像するにかなりフェンダーのテレキャスターあたりを意識して作られたモデルだと思えます。また、TVというキーワードは、50年代に普及したテレビによるものでしょう。フェンダーのアンプのTVフロント(当時のテレビの様なフロントマスク)やテレキャスターもまさにそうです。

 
Vintage Guitar Room
Vol.5