Vintage Guitar Room
Vol.6
Gibson
1956 ES-225TD
Sunburst

Gibson ES-225TD

ギブソン社が、50年代にLes Paulというソリッドギターを初めて市場に送り出した時の迷いはVol.2で書いた様な事だったと思われます。エレキギターである以上コンパクトな物にしても音量 的(音質はまた別としても。)には何の問題も無いのですから出来るだけコンパクトに作る方が利にかなっているわけですがやはりGibsonはセールス的に不安だったのでしょう。そこで、箱ものだけどボディの厚さはソリッドギター並みに薄いシンボディを発売する事にしたのだと思われるのがこのES-225TDです。そしてGibsonが50年代の新機軸として登場させたトラビーステールピース(Gibsonは、10年置きに何らかの新しいシステムなりモデルを発売していきます。60年代はサイドウエイビブラートテールピースや板バネによるビブラートでありSGで、70年代に向けてはローインピダンスピックアップで、80年代は80シリーズで、90年代はHistoricシリーズという風に。)を搭載してGibson初のシンボディのハコ物ギターとして発売されました。

ES-225TDは、基本的には、ES-175のシンボディバージョンと言えるものですが、ネックのポジションインレイがドットタイプになっています。
それから、ES-225TDのバリエーションとしては、1ピックアップタイプの物があります。この、ワンピックアップバージョンのピックアップの搭載位 置は、他のGibsonのモデル(Gibson製のEpiphone Casinoの1PUバージョンを除く。) とは異なりフロントでは無くセンターに搭載されています。
また、1957,8年の頃からその特徴であったトラビーズテールピース をやめ通常のテールピースとブリッジがセパレートになっているタイプに変更されます。(1956に発売になった下のモデルES-125Tと同じタイプのもの。)そして、ES-175がP.A.Fの登場と同時にP.A.Fを搭載したのとは異なりP-90のまま生産され1959年に生産を終えます。
生産を止めた理由としては下のモデルのES-125
Tの2PUバージョンを発売したことなどによると考えられます。
Gibsonとしては、ES-225がラインナップ上中途半端なポジションになってしまったのでしょう。ES-225TDの生産を止めた翌年には、ES-125TCやES-125TDCを発売したことをみても125に移行してその上のモデルは、175というラインナップの構成を考えての事だったのでしょう。

 

ES-225に使われているチューナーは、Klusonの独立タイプです。Les Paul STDやES-175に使われているタイプと基本的には同じでペグの部分のみが3連チューナーと同じ白いだ円形のものになっています。

 

個人的には、ES-225TDのそのルックスやトラビーステールピースの独特の音が好きです。皆さんも手に取る機会が在ったら弾いてみて下さい。


 

 

 


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