Vintage Guitar Room
Vol.7
1959
Les Paul Standard
Burst!!

1959年製 Les Paul Standard Sunburst

ギブソン初のソリッドギターとして、また、フェンダーブロードキャスター(テレキャスター)に次ぐ史上2番めのソリッドギターとして(量 産された。)1952年に誕生したレス・ポールスタンダード完成形がこの1959年製のスタンダードと言えるでしょう。
1957年にあのP.A.Fが登場しレス・ポールスタンダードに搭載されました。ギター本体とも相まって独特のリバーブ感と、素晴らしいサスティーンと 、そして、とてもリニアなレスポンスを得る事になりました。もちろん、P-90を搭載していた前年までのスタンダードもとても素晴らしくP.A.Fより太いサウンドはとても魅力的です。しかし、リバーブ感を始め前に書いた様な部分に於いては、P.A.Fを搭載した1957年製の方が優っています。そして、1958年の終わりにセンター2ピースの"Bust"が登場します。1958年製のバーストはトップと塗装以外の部分は基本的にはゴールドトップと同じで、1959年に入るとネックが薄くなり形状も変わり、その後の1960年製はさらに薄く平らな形状になります。このネックの変化が音に少なからず影響する事になります。 58年のものと59年と音を比較すると58年の方がネックが太い分少しロー寄りで、( もちろん固体差や何年製と言ってもロットによる差もありますが、)59年よりさらにネックが薄い60年は少しハイ寄りになります。また、サスティーンやリバーブ感にも微妙な差を生んでいます。その中で最もバランスが良いのが59年と言えます。(この話しは最高のものを集めてそれでもどれがという話しですし、本当の意味での好みの部分でありますし。)もちろん、58年、59年、60年のどれをとってもまるでピアノの様な鳴り方は他では得られないものです。
後は、自分の感性を磨く他は、何もありません。


'59の色に関して。

'59は製造ロットに因ってかなり色飛びを起こします。写 真のギターは、その中でもかなり色飛びが進んだものです。トップはイエローというよりグリーンに近い色合いになっています。これは、チェリーが退色して( 紫外線に当ると、その時間的スピードは別にして、色がある塗装は永久的に白色の方向に退色していきます。) クリアー部分が黄ばんだ( 紫外線に当ると、その時間的スピードは別として透明な塗装は永久的に黄ばむ方向に変色していきます。)事の微妙な接点が生んだ色です。バックに関してもチェリーが退色し材のマホガニーと相まって独特の茶系の色になっています。また、ネックバックは、プレーヤーの手の湿気の影響で若干白っぽくなっています。( 良くオールドは塗装が薄いと言いますがギブソンに関してはそのような事はありません。同時期のフェンダーがかなり薄かったのは事実ですが。)このネックバックの白っぽい変色は同時期のギブソンのチェリーやブラックのギターなどにもあります。
退色しやすい'59のもとのカラー( に近いカラー )を見るには、紫外線により多く当らなかったピックガードの下を見れば良く分かります。



 
Vintage Guitar Room
Vol.7